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銀座の空腹

久々に訪れた銀座の郷土料理店は閑散としていた。
マスター曰く、「ここらへん、みな空腹なんですよ」だって。
客は空腹と虚栄を満たすために銀座にやってくる。
そいつを平らげようと老舗や新規店がしのぎを削る。
看板やのれんの力だけには期待できないという。
ネットには擬餌みたいな記事がたくさん載っているけれど、たぶん効かない。
擬餌になれたきょう日の消費者には歯が立たないというのか。
それも違う。
馬刺しの3点盛りで一杯と洒落込んだ遊宴だけれど、店の天井は透き通った虚空に続いている。
なんだろう、この空虚感。
空恐ろしい不景気の闇。
そんな銀座は同時に腹も下している。
空腹そして腹下し。
華やかだと思っているから、愉楽しいと思っているから、いつも通りかかりたい銀座。
でも確実に寂れている。

今夜はどんなに飲んでも噛んでも、やがて儚いな 。

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