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闘志のこと

競馬の話で少々。

今年のダービー馬オルフェーブルの兄ドリームジャーニーについて綴っておかなければならない。

本日競走馬としての彼は死んでしまった。
骨折したわけでもないし走れなくなったわけでもない。
闘志が消えたからである。
宝塚記念は現役最強牝馬ブエナビスタが主役だったが、私はドリームジャーニーを追いかけた。
ちなみに彼はパドックではまだ生きていた。
そのとき翳りのようなものは映らなかった。
競走がスタートして1コーナーから2コーナーを追走するさなかで、彼はリセットしてしまった。
まるでこの先をどう走ればよいのかを忘れてしまったみたいに、新馬戦の若駒のように跳ねて駆けていた。
最後の直線。
当然何もなかった。
末脚が優るのでそれなりのスタイルでゴール板を通過したけれど、調教や攻め馬の体裁以下のパフォーマンスだった。
「次はないな」。
私には不吉なる直感があった。

闘志みなぎる馬体とは風船のようにパンパンだから、あんなに豊かな走りを見せ続けてくれた小柄な同馬が、こんなにも呆気なくしぼんでしまうとはとても辛かった。
次の競走はないけれど、次はきっとダービー馬の父になることだ。
経済動物である以上、次はそれしかない。

楽しみしている。
彼の素質から推してかつてのノーザンテーストのようなサイヤーになる可能性を秘めていると思う。
本当に楽しみだ。

人間である私はこの出来事で思い出した。
いやさらに学んだ。
そうなのだ、闘志を思い起こすのだ。
この年齢なりの体力と蓄えて続けていても乏しい知性をもって、次の闘志を起こそう。
ドリームジャーニー号が種付けを始めるその前に 。

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