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美しさ、煌めく旅

25日に報じられたJR北海道と東急電鉄のタイアップ事業はなんとも魅力的だ。
だが一方で得体の知れない不安を感じてしまう。
論うようで恐縮だが、豪華列車は多分雪原を走行することはできないだろう。
冬季こそ美しい北海道を車中から堪能するなんてことは至難の業だ。素人目にも想像に易い。
この先在来運行にアドオンして豪華列車を走らせるための保線を維持していけるのか、現状では厳しいのではないだろうか。
各地で成功している豪華列車ツアーの北海道版。
それはそれは夢のある事業であるし、それぞれの地域をアピールする機会が生まれるので嬉しい事ではある。
しかし、この事業、列車とツアーそのものが寒冷地仕様として確立していくにはなお課題山積だと言わざるを得ない。
東急は「いいとこ取り」を狙っているようにしか思えない。
JR北海道はいまや鉄道事業におけるプラットフォーマーの担い手とは言えない瀕死の状況なのだ。
毎年100億円の赤字経営が続いているのだから。
「美しさ、煌めく旅」は、JR北海道・東急電鉄ともに経営に余裕がある際の「ついで事業」に位置付けられるべきものなのだと思う。
赤字解消を早急に進めていきたいJR北海道は後手にまわることが多かった。後手番の鉄道事業者が冬季と過密な道央圏ダイヤをぬったなかで豪華列車を運行させていけるものなのか。そしてこの事業を本業の経営改善につなげていけるのか注視していきたい。

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