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伝え方

22日夜の地震発生から38時間あまりが経過した。
この間鳩山元首相のツイッターから「苫小牧CCS実証実験」あるいは「CCS」というワードが拡散している。
現状ネットを見渡す限りCCSの何たるよりも元首相のデマ?のほうに関心が高いようだ。
取り急ぎCCSに関する報告書を読んでみた。
このCCSとは何だ?
「異常が見受けられなかったので報告しなかった」、昨秋の地震発生直後のことである。
そして今回はどうだったのだろう。
「異常が見受けられなかったので報告しなかった」としたのだろうか。
本件、北海道(道庁)は必ず報告を受けるべきだと思う。
元首相の発言がデマか否かを判断するのはあくまでも受け手である私たちだ。
国民に対して真正な情報源(ソース)を官公庁に求めるよう広報するのであれば、できる限り多くの事柄について事実(ありのまま)を提供するべきだと思う。
去る1月に札幌市豊平区平岸で起きたスプレー缶による爆発事故によって私たちは「爆轟」という言葉に触れることとなった。
事故被害が大きくなった原因のひとつとして爆轟が指摘されたからだ。
普段使わない「爆轟」や「CCS」は、有事における危険のファクターであることはほぼ間違いない。
ファクターとしてその程度についての解明は難しいのだろうが、ファクターでありそのことを指し示す言葉が存在しているかぎり、この言葉を用いて有事には大事なこととしてきちんと伝えるべきなのだ。
地震に関して言えば、私たちは「余震」という言葉を知っている。
本震に対しての余震。この認識が一般的なのだろうが、この「余震」という言葉にはある効用があるように思われる。
「余震」とは実のところ訳のわからないマジックワードであり、私たちは何となく納得してしまう。
近年の大地震の頻発で残念ながら私たちはなれた。
知らず識らずのうちになれた、が正しいであろうか。
大きな地震ではないと日々の生活のなかでは「地震」とも思わない、そんな習性がついてしまっている。
「余震」とは何か。
本震のあとに少し規模が小さくなって起こる地震?
正確なことは何ひとつ伝わってこないのに気象庁の人が「余震」と言えばマジックワード効果が生まれる。
22日の地震。
昨秋の大地震の余震とするならば「余震」ということでいいではないか。
問題なのは気象庁や北海道がCCSとの関連について触れないことだ。
地震発生時にはしつこいくらいに泊原発の状態を伝えるのに、CCSのことにはほぼ触れない。
WEBで伝える方法があるというのに載せない。
防災に対する関心が高まっている。
一般人が利用する防災に関するナレッジベースを整えていくなかで、スプレー缶ではなく大型のガスタンクの事故によって起こりうる「爆轟」も得体の知れない実証実験「CCS」も外してはいけない事項なのだ。
最終判断は受け手である私たちがする。
そのことを基本姿勢として、正しく情報を受け止めたいものである。
そしてもし善人然で次の人に伝えるときがあったとしたら尾ひれを付けないよう慎みたい。
言葉にではなく、伝え方に、である。

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